ペースメーカポケットから本体を取り出し、電線をはずして新しい本体に取り付け、再びポケットに収納して終了します。電線の付け替えの時間は、一時的に留置した別の電線で心臓を打たせますので心臓が止まることはありません。交換術は1〜2時間で終了します。術後は翌日から歩行可能で、入院期間も約7〜10日と新規植え込みより短縮されます。
洞機能不全や重症の房室ブロックなど、心臓が数秒以上止まる病気の場合に、心拍停止を防ぐために行う治療です。円形に近いジェネレータ(電池部分)を主に胸の皮膚の下に植え込み、長いリード(電線部分)を心臓の内壁まで挿入固定し、局所麻酔で行う手術です。
急性心筋梗塞後の左心不全に有効で、鼠径部から動脈の中へ風船(バルーン)付きのカテーテルを挿入し、下行大動脈の部分に留置し、心臓の動きに合わせて風船を膨らませたり収縮させることで心臓の働きを助ける補助循環の一つです。
急性心筋梗塞や狭心症で多く用いられます。
冠動脈狭窄部あるいは閉塞部に金属製の筒状のものを留置する手術です。
風船によって拡張された血管は元に戻ろうとする力が作用するため再狭窄が起こってしまいますが、ステントはこの力に対抗し、冠動脈の内側から血管を押し拡げるように支えます。
風船による冠動脈形成術(PTCA)単独に比べて、
1)急に血管が閉塞する(急性冠閉塞)のを減らすことができる。
2)血管内腔をより広くできる。
3)慢性期再狭窄を減らす。
などの利点があります。風船による冠動脈形成術の弱点を補う方法として普及してます。
手足の血管から管(ガイディングカテーテル)を入れて、その管の中にさらにもう一つの「尖端に風船のついた管」(バルーンカテーテル)を入れて、閉塞した冠動脈の病変部を拡張する治療法です。
胸部を切開することなく血管の手術が可能で、急性心筋梗塞だけでなく、狭心症の治療にもよく使われています。
1)狭心症・心筋梗塞の治療方針の決定・および治療(インターベンション)
2)弁膜症の治療方針の決定
3)心筋症の診断(心筋生検)
4)大動脈瘤の検査
等の目的に使用される重要な検査手段です。
太ももの付け根や腕などの太い動脈から「カテーテル」と呼ばれる細いチューブを心臓まで進め、そこから造影剤を流し、心臓の機能や、血管の形体の評価を行います。(そのまま治療を行うこともあります)
主な治療は、『心臓カテーテル検査』・『冠動脈形成術』・『冠動脈ステント留置術』、『大動脈内バルーンパンピング術』、『恒久的ペースメーカ植え込み術』・『恒久的ペースメーカ電池交換術』です。
以下に簡単ですが、主要な治療項目について説明します。